『スナヤンシティー』での出来事の続き。
通帳を何とかATMから取り出してもらわなければ家に帰れない私は、
すがる思いで『スナヤンシティー』の警備員に訴えました。
「ディス イズ エマージェンシー!ヘルプ ミー!」
(「これは緊急事態なの!何とかしてよ…!」と言ったつもり。
何回「エマージェンシー」という単語を繰り返したことか…)
「・・・」
警備員は何か言っていますが、私には全く理解できません。
困った私は、夫の携帯電話を鳴らして助けを求めました。
「ねぇ、今、大変なことが起きちゃって家に帰れないねん…。どうしよう…」
(突然の電話に夫は状況を理解していない様子)
「えっ?今どこにおるんや?」
「『スナヤンシティー』のbiiのATMの前…。通帳記入しようとしたら、ATMから通帳が出てこなくなっちゃって…」そして今までの経緯を伝えました。
夫は「自分の部下(インドネシア人)に警備員と電話でやりとりしてもらうから、警備員に電話を渡すように…」と言いました。
電話を渡し、私はじっとATMの通帳挿入口を見つめていました。
待つこと5分…。
やはり、『スナヤンシティー』の警備員とのやりとりではどうにもならず、すぐに電話は戻ってきました。夫の部下がbiiの緊急時の連絡先を調べて連絡をしてくれることになり、私はまた、じっと待っていることになりました。
この間、私は近くのベンチに座って、誰もATMに近づかないよう注意深く監視していました。
待つこと30分…。(←実際のところ、どの位の時間だったのかは不明…)
・通帳だけでは、お金は引き出せないので心配はいらない。
・後日、夫が銀行に出向いて通帳の再発行手続きをする。
・今日はどうにもならないので家に帰るように…。 とのことでした。
マッサージをしてもらいリラックスした気持ちなど、全て吹き飛んだ私は、
すっかりテンションが下がり、家に帰ることにしました。
そこで、私のドライバーに連絡しようと携帯電話を取り出すと、
ここでまた問題発生!!
「えーーーーーーーっ!!携帯のバッテリー残量がほとんどない!」
ドライバーを呼ばなければ家に帰れません。完全にバッテリーが切れたらドライバーの電話番号さえわかりません。
私はあせってドライバーに電話をしました。
「OOさん、OOさん(←ドライバーの名前) OK? OK?」
普段はモールに行っても、せいぜい1時間~1時間半で戻ってくる私が、
今日は3時間以上もモールで過ごしたからか、車に乗り込むとドライバーはこう言いました。
「このモールが、とても気に入ったようだね。楽しかったかい?」
「Yes」(←あまりに憔悴しきっていた私は、今までの出来事を伝える体力が残っていませんでした)