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リラックスも束の間…④

『スナヤンシティー』での出来事の続き。
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通帳を何とかATMから取り出してもらわなければ家に帰れない私は、
すがる思いで『スナヤンシティー』の警備員に訴えました。

「ディス イズ エマージェンシー!ヘルプ ミー!」
(「これは緊急事態なの!何とかしてよ…!」と言ったつもり。
何回「エマージェンシー」という単語を繰り返したことか…)

「・・・」

警備員は何か言っていますが、私には全く理解できません。
困った私は、夫の携帯電話を鳴らして助けを求めました。

「ねぇ、今、大変なことが起きちゃって家に帰れないねん…。どうしよう…」
(突然の電話に夫は状況を理解していない様子)

「えっ?今どこにおるんや?」

「『スナヤンシティー』のbiiのATMの前…。通帳記入しようとしたら、ATMから通帳が出てこなくなっちゃって…」そして今までの経緯を伝えました。

夫は「自分の部下(インドネシア人)に警備員と電話でやりとりしてもらうから、警備員に電話を渡すように…」と言いました。
電話を渡し、私はじっとATMの通帳挿入口を見つめていました。

待つこと5分…。

やはり、『スナヤンシティー』の警備員とのやりとりではどうにもならず、すぐに電話は戻ってきました。夫の部下がbiiの緊急時の連絡先を調べて連絡をしてくれることになり、私はまた、じっと待っていることになりました。
この間、私は近くのベンチに座って、誰もATMに近づかないよう注意深く監視していました。


待つこと30分…。(←実際のところ、どの位の時間だったのかは不明…)

・通帳だけでは、お金は引き出せないので心配はいらない。
・後日、夫が銀行に出向いて通帳の再発行手続きをする。
・今日はどうにもならないので家に帰るように…。 とのことでした。

マッサージをしてもらいリラックスした気持ちなど、全て吹き飛んだ私は、
すっかりテンションが下がり、家に帰ることにしました。
そこで、私のドライバーに連絡しようと携帯電話を取り出すと、
ここでまた問題発生!!

「えーーーーーーーっ!!携帯のバッテリー残量がほとんどない!」

ドライバーを呼ばなければ家に帰れません。完全にバッテリーが切れたらドライバーの電話番号さえわかりません。
私はあせってドライバーに電話をしました。

「OOさん、OOさん(←ドライバーの名前) OK? OK?」

普段はモールに行っても、せいぜい1時間~1時間半で戻ってくる私が、
今日は3時間以上もモールで過ごしたからか、車に乗り込むとドライバーはこう言いました。

「このモールが、とても気に入ったようだね。楽しかったかい?」

「Yes」(←あまりに憔悴しきっていた私は、今までの出来事を伝える体力が残っていませんでした)
# by kongoo-831 | 2009-10-25 22:16 |

リラックスも束の間...③

『スナヤンシティー』での出来事の続き。
リラックスも束の間...③_c0220105_1918639.jpg
「ま、ま、まさか、ATMトラブル…?!」
「いや~ん。やめてよ~。こんなとこで…」 「お~い!通帳出てこ~い!」

見えるはずもないのに、通帳挿入口をのぞきこんでみたり、真っ黒の画面を何度もタッチしてみたり、「絶対どこかにキャンセルボタンがあるはず…」と周囲の目など気にもとめず、とにかく思いつくことは全て試してみました。

「通帳が出てこないことには、帰るに帰れないんですけど…。どうしよう…」

途方にくれた私は、周りを見渡すと少し離れたところに二人の警備員を見つけました。
「お~い!こっち見て~。気づいて~!」
大げさに手を振りながら、「気づいてサイン」を送りましたが、二人とも全く気がつきません。

「お~い!お願いやからこっち向いて~!」
「困ったな…。警備員のところへ行ってる間に、万が一、通帳が出てきて誰かが持って行っちゃったら大変なことになるし…。この場を離れるわけにはいかないし…」

「でも、このままでは全く気づいてもらえそうにないし…。どうすればいいんやろ…」

「よっしゃ、行こう!」
私は決心して、ATMから一時も目を離さないよう注意しながら、警備員に駆け寄りました。

「Excuse me. ATMトラブル!!!」

これだけ言って、私はATMの方を指差しました。
「Please come with me!」
そして、有無を言わさず、とりあえずATMまで警備員を連れて行きました。


さて、ここからが問題です。今の状況を説明しなければなりません。
私は警備員の目をじっと見ながら、ゆっくり相手の反応を確認するように言いました。

「アーイ、インサート、マーイ、バンクブック、ヒア」(←ATMの通帳挿入口に手のひらを差し込むようなジェスチャーをしながら)

「バット、マーイ、 バンクブック、ノー 、イグジット」(←通帳挿入口をのぞきこみながら)

「ATMエラー?トラブル?」

警備員は困った表情をしながら、おそらく英語とインドネシア語交じりで、私に説明を始めました。あまりにやりとりが長いからか、途中でもう一人の警備員がやってきました。

注:前回同様、以下の内容は、ほとんどが私のめちゃくちゃな英語とジェスチャーで伝えています。警備員の反応は私の勝手な想像で「たぶん、こんなことを言っていたであろう…」と思われる内容です。

「君は、このATMに通帳を入れたのかい?キャッシュカードでなくて?通帳だね?」

「そうです。通帳を入れました。カードではなく通帳です」

「君の入れた通帳が出てこないのか。それは困った。しかし、僕たちは『スナヤンシティー』の警備員だから、どうすることも出来ないんだ。」
「biiのコールセンターに電話してみたらどうだい?」(←ATMに貼ってあるコールセンターの電話番号を指差しながら)

「そんなこと言ったって、私がオペレーターに電話で今の状況を説明出来るわけないじゃん!!!」
「Saya tidak bisa bicara bahasa Indonesia.」(←「私はインドネシア語を話せません」という意味。このフレーズだけは、なぜかしっかり暗記していた。こんなパニック状態でもスラスラと言えた自分にビックリ!)

「君、英語は話せるのかい?biiのオペレーターは英語を話せると思うよ」

「私は英語をほんの少ししか話せません。私がコールセンターに電話をするので電話を代わって下さい」

そして、私はbiiのコールセンターに電話をかけてみました。
しかし、何回かけても「只今の時間は営業しておりません」とのアナウンスが流れました(←たぶん)

「コールセンターはつながりません。どうしたらいいですか?このままでは、私は家に帰れません」

「…」(沈黙が続く…)
# by kongoo-831 | 2009-10-24 23:39 |

リラックスも束の間…②

『スナヤンシティー』での出来事の続き…。

身も心も軽くなり、「さて明日のパンでも買って帰ろうかな~♪」と
地下に向かいました。
(ここには『Bread Talk』という主人お気に入りのパン屋さんがあります)
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こんな感じでとても人気があり、いつもレジは行列です。

「あっ!そういえば…」
ここで主人から頼まれていた用事を思い出しました。
銀行の通帳記入をしておいて欲しいと言われていたのです。
そこでフロアガイドを見ていたら、『スナヤンシティー』の警備員が声を掛けてきました。(ひゃ~どないしよう!)


「何かお探しですか?」(←よくわからないけど雰囲気からして、たぶんこう言ってるはず!)

注:以下のやりとりは、私が何とか絞り出した英単語とジェスチャーで成り立っていて、本当に
こんな会話やったのかどうかは不明…


「bii(インドネシア国際銀行の略)のATMに行きたいんです」

「エスカレーターで2フロア降りて、まっすぐ行ったらありますよ」

「オッケー!なんとなくわかった気がする~」
「Terima kasih~♪(ありがとう)」とお礼を言って別れました。

「なんや~、案外通じたやん!」と思いながら、言われたとおりにエスカレーターを降りていくと、警備員はニコニコしながら親指を立て「Good!」と言っているかのように、私が見えなくなるまで見送ってくれました。
(本当に理解しているのか不安だったんでしょうね)
慣れない土地で親切にしてもらい、何だかとても嬉しくなりました。


そして無事にATMを発見!!
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通帳を開いてATMに挿入しました。
「よしよし、これでまたひとつ新しいことを覚えたぞ…!」と思いながら、通帳が出てくるのを待っていました。

しかし、5分たってもATMからは物音ひとつせず、動いている気配がありません。もちろん通帳は入ったままです。

「あれっ?こんなに時間かかるんかな~?」
「普通、通帳入れたらジー、ガチャガチャ…とか音するやんな~」
「何だか嫌な予感…。もしやトラブル発生?」
# by kongoo-831 | 2009-10-23 21:47 |